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Elan Sprint, VC and Gordini

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2005年 12月 10日

6. アルピーヌA110のブレーキインプレッション その1

  A110を購入してから暫くは初期トラブルが続き、その対策とレストァにとに時間をつかいました。
そのトラブルの一番最たる物がアクセルを深く踏み込むとそのままアクセルが戻らなくなってしまう事でした。
考えるとゾッとしますが、ブレーキのチューニング前はフルにアクセルを開けるような事はなかったので、気が付かなかっただけなのですが文字にするとこんな感じ。
  伊豆スカに熱海峠から入り、暫くつづくコーナーをクリァーしつつ、よく行かれる方ならお判りでしょうか、その時間帯になればハング・グライダーが飛んでいる辺りの上り下りのコーナで3速のエンブレを利かせながら、次にくる直線区間にワクワクしながらコーナー出口の直線に来た所でフルにアクセルを開ける。
エンジン音はVCながらもそれらしく響きタコメーターの針が6千まで上がります。
クルマに乗っていて一番楽しく感じる時でしょうか、スピードは80位で感じとして「この位でイイナ」という所で右足を戻してスピードを調節し次のブレーキングに備えようとした時です、「アクセル・ペダルが床に張り付いたまま戻らない」!
次のコーナーがドンドン迫って来る。
木の枝や葉っぱが大きく見えてくるしこの速度では曲がれないし「ドーーシヨウ」!
「クラッチを切るとオーバーレブしてエンジンが逝くのでこれはダメか」とか妙に冷静な所もあり。
マァ実はこの辺の体験は初めてではないので意外と冷静で、まず後ろにクルマがいなかったのでフル・ブレーキ、チューニングしたブレーキは期待通りの働きをしてくれエンジンが回ったまま速度が50位に落ちた所でイグニッション・キーを一段捻り「エンジンOFF」にしてA110を路肩に寄せて止めました。
このアクセルが戻らなかった原因はアクセル・ワイヤーが途中でササクレていて、ある特定の場所にそこが当たると引っかかるためでした。
前置きが長いですが、ブレーキのチューニングは2段階で実施しました。
フロントブレーキの制動力アップが初めでその結果リァブレーキの強化へとエスカレートしてゆきました。
今回はフロントブレーキの感触確認のため西伊豆に行った時のインプレです。
6. アルピーヌA110のブレーキインプレッション その1_a0049553_9424359.jpg
この絵は友人と西伊豆にいった時のもので、手前の素晴らしいクルマが友人のもので奥のボロが私のクルマです。

  写真のこの場所はとにかくコーナーが多くて直線区間が短い。
また各カーブが平坦ではなく上り下りの坂と組み合わさった複合コーナーで、道路の直線区間が比較的に長い伊豆スカと比べると直線でのスピードが乗る訳ではないが、連続するコーナーでのハンドリンクが楽しめる。


またこの道路の走りやすい一番の理由は、峠の峰まで登り切った後、各コーナーの先が見渡せ対向車にビクビクせず走る事に集中出来る点。
峰までくれば軽く登ったあとは下りがつづく。
コントロールの為巧みにギァを入れ替えてブレーキだけに頼る運転ではなくエンブレを使いながら走る事がが出来れば、車窓から海もみえて、キャブレターの吸気音とエンブレに伴うエンジン回転の上昇音が混ざり合った音色と、時に未燃焼ガスがマフラーを鳴らすあの独特の音を聞きながら下りコーナーを堪能できます。
ブレーキに頼り過ぎるのは良くないがココではポイント、ポイントでしっかり減速できるブレーキが欲しい。
  実際にこの道路を走って見ると、入口から初めのうち緩やかなのぼりがつづきその区間はエンジン・パワーでコーナーを走るパワー勝負となるが、上り下りの複合する場所では直線区間が短いのでパワーだけが決め手ではなくブレーキングでピンポイントの減速が出来れば、コーナー手前で一気にスピードを殺し、スッとノーズを出口向けてからの再加速を気持良く決められる。
(この時点ではまだ4段ギァを搭載していたのでスピードをギァ比の関係からキッチリ、ブレーキングで落としていたが、5段ギァへ変更後はスピードの運動エネルギーをVCより高いエンジンの回転に交換してクルマに保存出来、加速時に必要なパワーをすぐに取り出せるのでさらにスムースな運転が出来るようになったのは「3. 久しぶりの伊豆スカ」で述べたとおり。)
これで、非力なVCでも下りではリァ・エンジン・アルピーヌの回頭性能を発揮したドライブを楽しめる。
6. アルピーヌA110のブレーキインプレッション その1_a0049553_11292628.jpg

写真で見ると長く見えるコーナーとコーナーの間の直線区間ですが、走ってみるとあれこれするには短く、これまではブレーキの利きが悪いため減速に時間がかかり、本来コーナーの手前で終了するはずの減速が、ダラダラと出口付近までブレーキを踏み続ける為再加速のポイントがズレてチグハグなコーナーリングになっていた。
チューニング後は踏めば速度が落ち、コーナーに入った時には自分のレベルに合ったスピードになっているので気持良く運転できる。
ブレーキが良く働くとギリギリまでブレーキングを遅らせないまでも、走っていてカーブの遥か手前からスピードを意識せずコーナーの直前までアルピーヌの走りを楽しめる。
ここではブレーキの「良し悪し」がものをいう。
ただフロント・ブレーキが十分に働く事で別の問題も出てきた。

長いのでブレーキインプ その1、その2に分けてアップの予定。

by vcwatanabe | 2005-12-10 10:03 | 110のレストァ


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